神戸国際大付・阪上 “大谷級”二刀流大暴れ!8K完投&1本塁打、2安打3打点
「全国高校野球選手権・2回戦、神戸国際大付4-3高川学園」(22日、甲子園球場)
2回戦4試合が行われた。神戸国際大付(兵庫)は最速148キロ&高校通算32本を誇る二刀流・阪上翔也外野手(3年)が、高川学園(山口)戦に「3番・投手」で先発出場。投げては9回6安打3失点(自責2)8奪三振で完投、打っては決勝打含む4打数2安打3打点1本塁打と“大谷級”の活躍で勝利に貢献した。長崎商、盛岡大付も快勝で16強入りを決めた。
“二刀流”の活躍で、チームに新たな歴史を刻んだ。
覚醒の一発は初回1死二塁。「頭にあった」と打者・阪上は変化球に目を光らせた。浮いたスライダーをグッと引きつけて一振り。打球は逆風を押しのけ右中間スタンドに飛び込む、高校通算32号の先制2ランとなった。「ライトフライかなと思った」と目を丸くしながら、ダイヤモンドを一周。この一発で投手・阪上が目覚めた。
初回は長打や四球で1死二、三塁の危機を招き、無失点に切り抜けるも後味の悪い立ち上がり。だが「打った後は自分の流れも良くなる」とアーチの魔法にかけられた。二、三回はこの日最速の146キロをマークするなど、力で押して三者凡退。2点リードの五回には味方の失策で逆転を許すも崩れず。「打たせていけた」と丁寧に制球し、六回以降は再び0を並べ続けた。
七回、同点に追いつきなおも2死二塁と続いた好機では華麗に左前に運ぶ勝ち越しの決勝打。「自分らしいプレーができた」と大谷翔平(エンゼルス)に憧れる神戸の二刀流が、本家ばりの大暴れで聖地を沸かせた。
神戸国際大付初となる、夏2勝の立役者となった阪上。同校はこれまで夏の甲子園での5試合を、全て1点差で終えてきた。“粘りの国際”の中心に立つ阪上が、次は初のベスト8にチームを導く。



