ソフトバンク・マルティネス 球数増えても「先発は長い回を投げる」で6回1失点

 「ソフトバンク3-1オリックス」(10日、ペイペイドーム)

 ソフトバンクが連敗を3で止めて、勝率を5割に戻した。先発したニック・マルティネス投手が6回1失点9奪三振の好投で7勝目を挙げた。

 「自分の調子は良かったが、相手は好調なオリックス打線。粘られて序盤に球数を使ってしまった」

 五回2死から2番・宗に四球を与えたところで100球に達した。しかし、ここからギアが一段階上がった。続く吉田正をチェンジアップで空振り三振に仕留めると、六回もマウンドに上がった。工藤監督は「彼の場合は120球が目途だと考えている」と続投に迷いがなかったことを明かした。マルティネスも「アメリカでは100球で次の投手につなぐのが一般的かもしれないが、僕は『先発は長い回を投げる』という日本の考え方が好きなんだ」と意気揚々とベンチを飛び出していった。

 4番・杉本から始まる好打順で3者連続三振の圧巻の内容。「この回が最後と思っていたから、クローザーになったつもりで自分の残った力を注ぎ込んだ」とさわやかな笑顔で振り返った。

 7勝はリーグトップに2差。さらに防御率2・03と抜群の安定感を誇る。その活躍が認められ、東京五輪にアメリカ代表で出場する。明日11日に代表合宿に合流するため離日する。「柳田、甲斐に栗原、チームメイトとの対戦が楽しみだよ」とにやり。侍ジャパンにとっては脅威の存在となりそうだ。

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