96年夏の松山商・奇跡のバックホームを生み出した北条・沢田監督が今夏限りで勇退

北条・沢田監督(2014年撮影)
 松山商対熊本工=1996年8月21日、夏の甲子園
全国高校野球選手権で松山商を優勝に導いた沢田監督=1996年8月21日、甲子園
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 96年夏の甲子園で松山商を率いて優勝し、現在は北条で指揮を執る沢田勝彦監督(64)が今夏を最後に勇退することが27日、分かった。秋からは同校副部長で、前新居浜東監督の崎原悠介氏(32)が後任を務める。

 定年後の教員の再任用は65歳までとなっており、来年2月で65歳を迎えるため退任を決断。「高校野球のひとつの区切りは夏。次期監督には新チームからと考えている」と、来年3月までは教員として勤務し、野球部にも携わるが、指揮については崎原氏に一任する。

 松山商出身の沢田氏は1980年から同校野球部のコーチを務め、88年に監督に就任。春夏通算6度の甲子園出場、96年夏に全国制覇を果たした。決勝の熊本工戦では、延長十回、高校球史に残る「奇跡のバックホーム」を生み出す采配も見せた。10年から北条で監督を務めていた。「まだ自分の整理もできていない」と42年間に及ぶ指導者生活を振り返ることはなかったが、「今の3年生、今のチームに最後の最後まで向き合っていきたい」と、10日から開幕する夏の愛媛大会に目線を向けた。

 一方で「高校野球らしいひたむきさを大事にしてもらい、野球の素晴らしさを伝えてもらいたい」と、後進の指導者、そして今後の高校野球への期待を語った。

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