巨人・山口 復帰星!2年ぶりNPB初戦 古巣DeNAを六回途中1失点
「巨人4-2DeNA」(23日、富山市民球場アルペンスタジアム)
巨人に強力なピースが新たに加わった。2年ぶりに日本球界に復帰した山口が初登板初先発し、5回2/3を5安打1失点、642日ぶりの白星を挙げた。チームは4連勝。阪神とのゲーム差を「5」に縮めた。
初回、柴田に先制ソロを被弾したが、以降は立ち直って試合を作った。10日に入団し、2軍戦で登板せずにぶっつけ本番で臨んだ。その理由を「もたもたしてる時間もないというのは僕自身あった。できるだけ早く1軍のマウンドで結果として示したかった」と説明した。
19年に最多勝、最多奪三振、最高勝率に輝き、ポスティングシステムを利用してメジャーに挑戦。だが、昨年は2勝4敗、防御率8・06と結果を残すことはできず、今年はメジャーに昇格することもできなかった。
そんな失意の中、古巣が声を掛けてくれた。「野球ができる環境を与えてもらったのは一番ありがたい」と感謝し、入団から2週間で健在ぶりを見せつけた。
原監督は「2人で話している中でね、いきなり1軍でいこうじゃないかと。いいコンディションで帰ってきてくれたなと思います」と称賛し、「弱い部分ではあったわけですから」と先発陣の強化に手応えをにじませた。「実際はこれからが勝負」と山口。虎猛追の原動力となっていく。