清原氏の長男・正吾“神宮デビュー” 慶大1年、父の前で公式戦初出場!代打で右飛

 7回、代打で登場した清原正吾は右飛に終わる(撮影・佐藤厚)
 打球方向を見つめ残念そうな表情の清原和博氏
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 「東京六大学野球春季フレッシュトーナメント、慶大2-0東大」(2日、神宮球場)

 西武や巨人などで活躍した清原和博氏(53)の長男・正吾内野手(1年・慶応)が“神宮デビュー”を果たした。七回1死走者なしから代打で登場し、結果は右飛。父もスタンドから見守る中で安打は生まれなかったが、小6以来の野球挑戦となるブランクを感じさせないスイングを披露した。

 背番号25の立ち居振る舞いには、確かな雰囲気を感じさせた。神宮球場に代打がコールされるとスタンドが沸いた。清原にとって大学生活初となる公式戦の舞台は、1点リードの七回1死走者無しの状況でやってきた。

 右打席に立つとじっくりボールを見極め、カウント2-1とバッティングカウントを作った。4球目、変則左腕の119キロに食らい付くと、打球は右中間へ舞い上がった。客席からは「おおっ」と歓声が沸いたものの、打球は右翼手のグラブに収まる。初打席初安打こそ生まれなかったが、逆方向への打球は現役時代の父をほうふつとさせた。

 1、2年生主体の大会ながら“神宮デビュー”をかなえ、「一発で仕留めることができず悔しいが、次のチャンスに向けてしっかりと準備してきたい」と部を通じてコメント。すでに視線は前を向いている。

 5月31日・早大との初戦に続き、この日も父や母でモデルの亜希(52)がスタンドへ駆けつけてくれた。野球へ再転身した息子を全力でサポートしてくれる思いは、息子の打席中に手を組んで祈るように見つめる父の姿が物語っていた。

 約6年のブランクがある中で、NPB通算525本塁打を誇る父の遺伝子を受け継ぐポテンシャルは感じさせた。スタンドから視察した堀井哲也監督(59)はルーキーに対し、「落ち着いていた。(凡打ながら)内容的にはよかった。80点」と評価。2月にチームへ合流して以降、周囲の想像を超える成長スピードを遂げている。

 Bチームの紅白戦では2試合連続本塁打を放ち、同チームのオープン戦でも長打を記録しているという。指揮官も「もしかしたら来年から(Aチームに)絡んでくる可能性はある」と期待した。3日は優勝を懸けた法大戦。次こそ快音を響かせる。

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