智弁和歌山が決勝進出 相手は市和歌山“4度目の正直”で勝利狙う

 「春季高校野球和歌山大会・準決勝、智弁和歌山2-1和歌山東」(8日、紀三井寺公園野球場)

 智弁和歌山が1点差を守り切り、決勝進出を決めた。春の頂点、そして近畿大会への出場がかかった9日の決勝で、宿敵・市和歌山と対戦する。

 投手陣が抜群の安定感を見せた。先発したプロ注目右腕の中西聖輝投手(3年)は、初回から二回にかけて3連続三振を奪う上々の立ち上がりを見せると、三回に少し制球を乱したものの、5回をわずか2安打に封じて二塁は踏ませず。スカウトのスピードガンで自己最速を1キロ更新する145キロをマークするなど、緩急をつけた投球で相手を翻弄(ほんろう)した。

 中谷仁監督も「エースらしくチームを引っ張ってくれる頼もしい存在」と称賛。それでも、中西は「途中でコントロールが乱れた。毎試合そこを課題にしている」と反省を忘れなかった。六回からは塩路、八回からは伊藤が登板。七回に一発を浴びたが、打線の援護が少ない中で最少失点で耐え抜いた。

 市和歌山とは4度目の対決となるが、現チームはここまで3戦3敗(新人戦、秋季大会、秋季近畿大会)と苦汁をなめ続けている。「3回、4回も負けてられないですよ」と闘志をあらわにした中谷監督。“4度目の正直”へ、全員野球で向かっていく。

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