慶応、ベンチ入りメンバーは「実力勝負」元広島・前田智徳氏の次男もベンチ入り

 試合に勝利し、観客席にお礼する慶応・前田(右から2人目)ら慶応ナイン=横浜スタジアム(撮影・高石航平)
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 「高校野球神奈川大会・2回戦、慶応9-1横浜氷取沢」(8日、横浜スタジアム)

 慶応が横浜氷取沢にコールド勝ちで快勝した。初回、2アウトから3番・本間颯太朗内野手(3年)がチーム初安打で出塁。後続が続き3得点で流れを作った。守備では先発・松平康稔投手(3年)がランナーを背負いながらも5回1失点と好投を見せた。

 指揮を執る森林貴彦監督(47)は小学校教諭を務める。新型コロナの自粛期間中は、野球部では毎日ラインで野球ノートを提出し、2、3年生計62人にオンラインで1人10分ずつ個人面談も行った。小学校の授業もオンラインとなり、森林監督は「画面越しでは補えないものもある。対面してこそわかり合えることがいっぱいある」と苦悩を明かした。

 全員が顔を合わせて野球ができる今、チームの目標は例年通り優勝だ。3年生は25人と全員がベンチ入り可能な人数だが、森林監督は「最終的には実力勝負。部員たちの意見も聞いて意思統一はできている」とチーム一丸となって頂点を目指す。この日は登板機会が無かったが、元広島・前田智徳氏(49)の次男・晃宏投手(2年)もベンチ入りし、今後の活躍に期待がかかる。

 「神奈川で優勝を目指すのは毎年やりがいがある」と森林監督。頂点を目指す慶応の挑戦が始まった。

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