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“新生”近大工がV奪回目指す OBの花本輝雄氏が監督就任 広島六大学野球4月3日開幕

 広島六大学野球春季リーグ戦(デイリースポーツ後援)が4月3日に開幕する。注目校は3年半ぶりに監督が交代した近大工。南栄治監督が退任し、今年2月、同校OBで昨年まで社会人野球のJR西日本で指揮を執っていた花本輝雄氏(55)が就任した。新生・近大工が19年春以来となるV奪回を目指す。

   ◇  ◇

 2月下旬の社会人・伯和とのオープン戦で34年ぶりに母校のユニホームにそでを通した。リーグ最多51度の優勝を誇る近大工。花本監督は「懐かしさと同時に身が引き締まる思いがした。チームをもっと強くしたいという気持ちが強くなった」と決意を新たにした。

 チーム改革にも着手した。「技術を高めるためには土台となる体力をつけることが大切」と、約50人の選手全員にトレーニングマットを配り、毎日の体幹トレを課した。「きちんとした身なりで練習に取り組んでほしい」と、無精ひげや破れたユニホームも禁止。社会に出た時のために「野球を通して継続力や忍耐力、コミュニケーション力を学んでほしい」と精神的な成長も選手に求めていく。

 大学時代は全日本大学選手権に4度出場。明治神宮大会にも2度出場し、4年時には主将も務めた。卒業後はJR西日本で主力として活躍。現役引退後はコーチを経て01年に監督になった。昨年10月の都市対抗中国地区予選での指揮を最後に勇退。その後、母校から声がかかり、JR西日本に籍を残したまま近大に出向する形で監督就任が実現した。

 JR西日本時代は4人のコーチがいたため、細かい指導は任せていたが、近大工では学生コーチ2人だけ(1人は主務と兼務)。監督自ら細かく指示を出し、ノックバットも手にする。「20年ぶりにノックしました。体のあちこちが痛いけど体力的には若返っていますよ」と笑う。大学時代の恩師である本川貢元監督(72)も毎日グラウンドを訪れ、サポートしてくれている。

 3日開幕のリーグ戦が公式戦初采配となる。現在、広経大が19年秋、20年秋と2季連続優勝しており(20年春はコロナ禍でリーグ戦中止)、そのライバルを倒して19年春以来となるV奪回を果たすことが近大工の目標だ。「広経大さんとは最終節に対戦が組まれているので、そこまでに少しずつチーム力を上げていって優勝を争える形で迎えられたらと思っています」

 長期的には常に全国の舞台で戦えるチームを目指していく。関東や関西の有力リーグと比べると、広島六大学リーグのレベルはまだまだ劣る。「全国で2勝、3勝と勝っていけるチームにしていきたい。それがリーグ全体の底上げにもつながっていく」。自身を育ててくれた母校とリーグへ恩返しするために、これまで積み上げてきた経験を惜しみなくチームに注入する。

(デイリースポーツ・工藤直樹)

 ◆花本輝雄(はなもと・てるお) 1965年5月8日生まれ。愛媛県出身。小学4年から野球を始め、南宇和高を経て近大工に入学。1年時からレギュラーとなり、同年には明治神宮大会で準優勝も経験した。卒業後はJR西日本でプレー。コーチを経て01年に監督就任。都市対抗に4度(ベスト8が2度)、日本選手権に6度(ベスト8が1度)導く。20年10月に退任し、今年2月に近大工監督に就任。大学では就職課に籍を置いている。

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