阪神OBの片岡新之介氏 初代ミスタータイガースの母校・呉港の監督に就任 古豪復活へ

 現役時代は阪神などで活躍し、広島の元コーチでMSH医療専門学校の監督を務めていた片岡新之介氏(72)が1日、高校野球の古豪・呉港の監督に就任した。

 片岡氏は強打の捕手として西鉄(現西武)、阪神そして阪急(現オリックス)で16年の現役生活を送った。阪神時代には田淵幸一、若菜嘉晴の控え捕手として活躍し、1977年には10本塁打を放った。引退後は広島で1、2軍のバッテリーコーチを17年務めた。その後は社会人のJR九州のコーチ、MSH医療専門学校の監督としてアマ野球で指導。プロ、アマでの豊富な指導経験を買われ、古豪復活を目指す呉港から招へいされた。

 この日から指導を開始した片岡氏は「縁あって歴史のある学校に声をかけてもらった。プロ、アマの指導の経験を生かして呉港の復活の手助けをしたい。やるからには甲子園で勝てるチームを作るよう努力していきたい」と話した。

 呉港は春夏通算11度の甲子園出場。1934年の夏には全国制覇も果たしている。また、初代ミスタータイガースの藤村富美男ら多くのプロ野球選手も輩出。しかし、戦後は63年のセンバツ出場以来甲子園から遠ざかっている。昨年の春季広島大会で4強入りし、夏のシード権を得たが、夏の大会は3回戦で敗れた。今夏も2回戦で敗退した。

 ◆片岡新之介(かたおか・しんのすけ)1947年11月5日生まれ、72歳。岡山県出身。倉敷工から芝浦工大、クラレ岡山を経て69年度ドラフト5位で西鉄(現西武)から指名を受け、71年に入団。阪神、阪急(現オリックス)の3球団で捕手として活躍。現役引退後は広島の1、2軍のバッテッリーコーチを務めた。プロ通算成績は716試合に出場、344安打、139打点、36本塁打、打率・239。

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