京都国際・山口 昨年聖地に立てなかった“兄”の分まで 三塁コーチャーでチームをけん引

 「選抜高校野球・2回戦、東海大菅生5-4京都国際」(27日、甲子園球場)

 兄のように慕う人の分も戦った。京都国際(京都)の主将・山口吟太捕手(3年)が三塁コーチャーでチームをけん引。1学年上で昨年度ドラフトでソフトバンクから育成4位指名を受けた早真之介外野手と幼なじみ。「勝ってくれと言われたんですが…」。先輩の思いも背負った大会だった。

 昨年の甲子園は春夏共に新型コロナの影響で中止。先輩たちは聖地に立つ機会を失われた。山口は早と幼なじみ。実家が近所で寮も同部屋だっただけに失意する姿を間近にしていた。

 レギュラーではない。それでも主将に立候補した。母・あゆみさん(41)は「主将として早君たちの分も、との思いで甲子園に行きたかったようです」と息子の心情を察する。

 この日の最終回は2度、伝令でマウンドへ行き内野陣を激励したがサヨナラ負け。「夏に向け早さんには2年分頑張るので(激励の)メッセージをお願いしますと伝えたい」。1回戦は代打で二飛に倒れた中、この日は出番に恵まれなかった。大切な人を思い臨んだ大舞台。夏は良い報(しら)せを届けたい。

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