東海大菅生・多井 2死満塁から逆転サヨナラ打!公式戦初打席で
「選抜高校野球・2回戦、東海大菅生5-4京都国際」(27日、甲子園球場)
東海大菅生(東京)は、代打・多井耶雲内野手(2年)の劇的サヨナラ打で勝利。センバツ初の8強を決めた。
絶体絶命の危機を伏兵が救った。1点ビハインドの九回2死満塁から、東海大菅生・多井が代打で登場。2球で追い込まれても動じない。「(自分が)決めるという気持ちしかなかった」と外角高め変化球を捉えた。
右翼線をライナーで襲った打球が、味方ベンチを盛り上げた。公式戦初打席が逆転サヨナラ2点適時二塁打。「うれしさがこみ上げていて、そのまま勢いよく走っちゃいました」とダイヤモンドを一周し、ナインの祝福を受けた。
これまでベンチ入り経験がない中で気持ちの強さを買われ、登録変更でメンバーに滑り込んだ。アルプスで応援した父・昭人さん(46)も「緊張する場面だとスイッチが入る」と殊勲打に笑顔だ。春初の8強。背番号18の台頭で戦力の厚みが増してきた。