【コロナ禍の甲子園】スカウトもネットでチケット争奪戦

 2年ぶりの開催となったセンバツは、観客だけではなく12球団のスカウトにとっても大きい。全国の精鋭が一堂に集結する場。各球団の幹部クラスも駆けつけ、大勢の目でドラフト候補を視察するクロスチェックができる絶好の機会だ。

 昨夏の甲子園交流試合は各球団2人までの入場制限があったが、今大会は1球団5席が割り当てられている。4席はチームごとに固まっており、残り1席はビデオ撮影や球速計測のためにバックネット裏に用意された。

 スカウトも例年のように当日券を求めてチケット売り場の列に並ぶ姿はなくなり、インターネットでのチケット争奪戦に挑んだという。制限は多いが、「ありがたい」と声をそろえた。ひと冬を越えた球児の成長を確認できたことが何よりも収穫だ。

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