巨人担当が選ぶ10大ニュース 1位はリーグ連覇 3位は観客騒然の出来事を選出

 デイリースポーツの各球団担当記者が独断で選んだ10大ニュース。今回はセ・リーグ連覇を果たした、巨人編。

 ◆10位・大活躍!球団公式インスタグラムでのライブ配信&球団公式ユーチューブチャンネル

 5月の個人調整期間中は原監督やコーチ、選手が球団公式インスタグラムでライブ配信を行い、ファンの質問に答えるなどして、交流。球団公式ユーチューブチャンネルも高頻度で動画がアップロードされており、チャンネル登録者数は約37万人。コロナ禍でファンとの接触が難しい中、架け橋となっている。

 ◆9位・開幕直前に坂本と大城が新型コロナ感染

 6月3日の練習試合解禁2戦目の西武戦が突如中止に。その後、坂本と大城がPCR検査の結果、新型コロナウイルス陽性だったことが発表された。両選手とも無症状で、開幕前日に1軍に合流した。坂本は当時を「1年間どういう風に戦っていけるのかなっていう不安の中でスタートした」と振り返った。

 ◆8位・新米監督・阿部慎之助、奮闘

 引退後即2軍監督に就任した。昨季まで第一線で活躍していた若さを生かして、選手には自らが手本を見せて指導。練習中もノックを行ったかと思えば打撃投手を務めるなどして動き回り、夏場は真っ黒に日焼けしていた。罰走を課すなど、鬼軍曹の一面も見せ、1軍には松原、大江を送り込んだ。

 ◆7位・岡本が松井秀喜以来の24歳以下での本塁打王と打点王の2冠獲得

 若大将が初のタイトル獲りだ。31本塁打、97打点で本塁打と打点の2冠。10月には阪神・大山と本塁打で抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げた。元木ヘッドコーチが「他の4番とは違う」という優勝とタイトル獲りを宿命付けられたプレッシャーも力に変えた。オフには年俸2億円を突破した。

 ◆6位・トレード5件成立

 とりわけ楽天とは3件のトレードを行った。6月に池田とウィーラーの交換トレードが発表されると、7月にも高田と高梨の交換トレード。9月には田中貴が金銭トレードで杜の都に渡った。同じく9月にはロッテとの間で沢村と香月の交換トレードが行われた。高梨とウィーラーは1軍の戦力として、リーグ連覇に貢献した。

 ◆5位・血の入れ替えを断行。20人に戦力外通告。ドラフトでは19人を指名

 11年のロッテのドラフト1位・藤岡、13年の開幕投手の宮国など実績のある中堅選手も非情通告を受けた。一方ドラフトでは、育成枠で12人を指名。「育成と発掘の巨人軍」にかじを切っていく。

 ◆4位・菅野がプロ野球新記録の開幕投手から開幕13連勝を達成

 10月6日のDeNA戦で7回4安打3失点の粘投。平成生まれ初の通算100勝と2004年の近鉄・岩隈を超える金字塔を打ち立てた。シーズンオフにはメジャー挑戦を表明し、ポスティング申請を行った。

 ◆3位・8月6日の阪神戦、野手の増田大を登板させる

 見慣れない選手がマウンドにあがると甲子園がどよめいた。11点差の大敗でリリーフ投手を温存するためだった。2/3回を無安打1四球無失点。「俺たちはシーズン勝つために、目的に向かうためにやっている。最善策です」と原監督。高校時代、投手経験のある増田大にはシーズン前から有事に備え、登板の可能性を伝えていた。

 ◆2位・リーグ連覇も2年連続日本シリーズ4連敗

 王者ソフトバンクに昨年に続き4連敗。今年はスコアラー陣の集めたデータを前もって準備し、野手陣に千賀対策も施し、入念におこなった。第1戦は岡本、坂本らがフォークを見極めてチャンスを作るもパ・リーグのエースは本塁を踏ませない。相手が一枚上手だった。この試合をエース菅野で落とすとそのまま4連敗。ソフトバンクの全試合DH制を受け入れた原巨人だが、層の厚さの違いがでた日本シリーズとなった。

 ◆1位・リーグ連覇達成 原監督、柔軟な発想と采配で他球団監督をぶっちぎる

 原監督は感無量の表情でマスク、手袋を着用したスタッフによって胴上げされ、笑顔で宙に舞った。過密日程を乗り切る秘策は「特別なシーズンなんだから、2020年ルールで」と腹をくくり、ベンチへと下げた主力選手を帰宅、遠征先では帰宿させ休ませるなど、柔軟な発想が連覇へとつながった。

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