オリックス・山本由伸投手（２２）が１５日、大阪市内の球団施設で契約更改交渉に臨み、６０００万アップの１億５０００万円でサインした。球団の高卒５年目での１億円突破はイチロー以来となった。（金額は推定）

　「しっかり評価していただいて来季も頑張ろうという気持ちです。調子の悪いのが１カ月くらい続いた中、数字はまとまったかなという感じです。もっともっとできたかな」

　開幕から先発ローテーションの柱として君臨。７月から８月まで６試合勝ちなしの期間が続いたが、最後は１０試合連続クオリティースタート（６回以上で自責点３以下）と抜群の安定感を誇った。

　「１カ月近く失敗し続けて、失敗が生きるという意味がよく分かった。これからの野球人生に生かしたい」

　結果、８勝４敗、防御率２・２０。最多奪三振のタイトルも獲得した。悔やまれるのは疲労のため残り２試合を登板回避したことだ。

　「悔しい。（プロ入り以来）一年間できたことがないので、見つめ直して（来季は）一年間、絶好調でいきたい。タイトルは全部取りたい。１２球団の中で一番活躍できるように頑張りたいです」

　すでに来季へ向けて自主トレを開始。奪三振増の要因となった体重移動に磨きを掛けている。異次元投球をさらに進化させ、無敵の大エースに成長する。