巨人・戸郷 9勝スルリ…6回0封も無念ドロー M7変わらず
「ヤクルト1-1巨人」(20日、神宮球場)
先発の巨人・戸郷は三塁ベンチで今季6度目のドローを見届けた。プロ入り最多134球の力投も報われず、リーグ連覇へのマジックも「7」で足踏み。冷たい秋風が吹く中、静かに神宮を後にした。
スライダーの抜け球が目立ち、自己ワースト6四球と苦しい投球。それでも要所で踏ん張り、6回3安打無失点で救援陣にバトンを託した。「四球が多かったことが反省ですが、六回のピンチで粘ることができたのは良かったです」。9奪三振と持ち味も発揮した。
原監督は「よく真っすぐで投げ切りましたね」と、六回2死満塁の窮地で代打・西浦を全球直球で空振り三振に仕留めた場面を高評価。新人王を争う広島・森下に一歩リードの9勝目は逃したが、多くの収穫を手にした。
九回に田中豊が押し出し四球で同点に追いつかれ、チームは4戦連続勝ちなし。最短Vも1日延びて24日となった。「やっぱり1点を守り切るというのは非常に至難の業ですな」と指揮官。次戦は猛打爆発で負の流れを断つ。