原巨人 九回ドタバタ劇でM19 デラロサ投入もなぜか中川登場、田中俊は珍キャッチ
「阪神4-7巨人」(3日、甲子園球場)
余裕の勝利が一転、九回は2つの“珍プレー”も重なり胸のすくような快勝とはいかなかった。巨人・原監督は「しかしね、九回は、締まりの悪いゲームになったなということですね」。優勝マジックを「19」に減らし、阪神戦9年連続シーズン勝ち越しを決めるも、右太ももを叩きながら渋い表情で振り返った。
7点リードに九回は勝ちパターンではなく堀岡を投入したが、ここからドタバタ劇の始まりとなった。高山に1死から適時二塁打を浴びるなど2安打1四球の右腕からたまらず、宮国にスイッチ。ところが2死から近本に右越え9号3ランを浴び3点差。雲行きが怪しくなり、急きょ原監督は守護神デラロサを審判に告げたが、リリーフカーに乗って出てきたのはなぜか中川だった。
マウンドに向かう途中で気づいた中川は走ってベンチに戻り、乗せてきたリリーフカーもUターン。再びデラロサを乗せ、グラウンドに現れた。「中川に罪はない。むしろベンチが悪い」と原監督。ブルペン担当との意思疎通不足をわびた。
そして最後の場面だ。北條の平凡な飛球を田中俊とウレーニャが交錯してあわや落球。田中俊が倒れ込みながら右脇で何とか捕球したが「基本通りやらないと。落とす落とさないじゃないじゃない。情けない」と元木ヘッド。優勝目前のチームらしからぬプレーに最後まで厳しかった。