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コロナに奪われた青春…神戸国際大付・柴田「この悔しさを次の舞台で晴らしたい」

 日本高野連は20日、第102回全国高校野球選手権大会の運営委員会と理事会を開き、夏の甲子園大会と地方大会の中止を発表した。

 悔しい。やるせない。特に3年生たちにとって青春のすべてをぶつけるつもりだった最後の夏。甲子園出場という夢を奪われた。これまで春夏通算6度の甲子園出場を果たしている兵庫の強豪・神戸国際大付の選手たち、群馬の強豪・健大高崎、福岡・筑陽学園…。練習の成果を発揮する場を奪われた無念を、それぞれの言葉で語った。

 このやるせない思いを、どこにぶつければいいのか。高校生活のほとんどを“野球”にささげてきた球児たちの夢が、またも目に見えないウイルスによって奪われることとなった。

 この日、日本高野連が運営委員会と理事会を行い、戦後初の夏の甲子園中止を発表した。悲報を寮で聞いた神戸国際大付の選手たちは、言葉を発することもなく、ただただ静かに重すぎる決定を受け止めた。

 「ずっと甲子園はあると思って練習してきた。たくさんの方が亡くなられたので(中止は)仕方ないですが、やっぱり悔しい気持ちが大きいです」

 1年時から試合に出場し、高校ラストイヤーでの聖地を目指してきた柴田大成内野手(3年)は、複雑な表情で心境を吐露した。柴田は、2017年に同校が春夏連続で甲子園に出場したのを見て、「ここで野球がしたい」と親元を離れ、強豪の門をたたいた。

 また、今チームからエースで4番を務める岡野翔海投手(3年)も「小さい頃から甲子園を夢見ていた。悔しさは残ります」と頭では仕方ないと分かっていても、やるせなさを隠しきれなかった。

 中止の発表を受け、すぐに残っている寮生を集めた青木尚龍監督(55)は「お前たちの命と健康を守るための決定だから」と経緯を説明。だが、内心は「3年生たちの顔が何とも言えなくてね…すぐには見られなかった」とむなしさでいっぱいの胸の内を明かした。

 だが、球児たちの野球人生はここでは終わらない。「自分の野球はまだここから。この悔しさを次の舞台で晴らしたい」と柴田。岡野も「上のレベルに行きたい」と前を向く。この日の不運を良い経験にするために-。もう一度、大好きな野球と向き合っていく。

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