「オープン戦、ソフトバンク５－１０広島」（１３日、ペイペイドーム）

　現時点で開幕投手に決まっているソフトバンクの東浜巨投手が、赤ヘル打線につかまり３回５失点と乱調だった。

　立ち上がりから苦しんだ。初回、１死満塁といきなりピンチを背負うと５番松山に左線へ２点二塁打を運ばれて先制点を献上。なおも一、三塁からビレラにも２点打を浴びて一挙４点を失った。

　二回はヒットで出塁を許した野間を、女房役の甲斐が“キャノン”で二盗を阻止してくれたが、三回には無死一、三塁とまたピンチを背負って鈴木の遊ゴロ併殺打の間に１点を奪われた。

　前回登板からこの日の登板を迎えるまでのあいだに開幕延期が決まった。「こればっかりは決められた中で仕事をしていくしかない」と気丈に話していたが、戸惑いがないはずはない。難しい調整の中でマウンドに上がった。しかし、言い訳をするつもりは一切ない。

　「全体的にボールが高くて、バッターがコンタクトしやすいゾーンに集まってしまった。前の試合でも同じように、高めに浮いたボールを打たれてしまっていたので、試合の中で何とか修正したかった。でも、ボールに力強さがでてきていると思うので、低めに集まるように修正していかなければいけないと思います」

　工藤監督の信頼は揺るがない。「ブルペンではよかった。試合でストライクを集めすぎてしまった。良いときに起こりやすいこと」と話し、「ボールの走りも良かった」と評価は高かった。