「明治神宮野球大会・大学の部準決勝、関大８－７東海大」（１９日、神宮球場）

　関大が延長十回のタイブレークで東海大を下し、優勝した１９７２年の第３回大会以来、４７年ぶりの決勝進出をつかみ取った。

　両者一歩も譲らず、６－６で迎えた延長十回。２年生が試合を決めた。

　１死一、二塁のチャンスで打席に立った坂之下晴人内野手（２年・大阪桐蔭）は、「前の打席で詰まらされたので、また内のボールがくるかなと思った」と苦手とするインコースに狙いを定め、フルスイング。決勝打となる左線適時二塁打を放ち、二塁上で大きくガッツポーズを見せた。

　大阪桐蔭でプレーした坂之下は、春のセンバツで日本一を経験。決勝の相手・慶大には当時共にプレーした福井章吾が在籍しており、今大会前にはＯＢ数人で集まり士気を高め合った。

　「（福井との対戦は）楽しみですが、あまり強く意識せずに、関大らしい野球で日本一になりたい」と意気込んだ坂之下。明日、高３以来の日本一がかかる大舞台で大暴れしてみせる。