ダルが「好きすぎる」と絶賛の興南・宮城 オリ1位で「息の長い投手になりたい」

オリックスに1位指名され、興南・我喜屋優監督(右)と握手を交わす興南・宮城大弥=興南高校(撮影・高部洋祐)
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 「プロ野球ドラフト会議」(17日、グランドプリンスホテル新高輪)

 オリックスからドラフト1位で指名を受けた興南・宮城大弥投手(3年)が、同校で喜びの会見を開いた。米大リーグ・カブスのダルビッシュが、ツイッターで「好きすぎる。俺あんなピッチャーになりたかったわ」と絶賛。中学、高校と日本代表に選出され、大舞台も経験した最速149キロ左腕が、真っ向勝負でプロの世界に挑む。

 外れ、外れでの1位指名。テレビ画面越しに名前が呼び上げられると、ようやく笑顔を見せ「息の長い投手になりたい。大事な場面で投げられるように」と第一声。中日で50歳まで活躍した山本昌氏(野球評論家)を目標に、2年目からの1軍登板を描いた。

 1位指名中は、「自分の指名より、奥川(星稜)と佐々木(大船渡)がどこに行くか、そればかり気になっていた」という左腕。U-18でともに戦った西(創志学園)も合わせ、「トップレベルの投手。自分はまだ追い付いていない。プロで近づけるようにしたい」と抱負を語った。

 奥川、佐々木にはLINEで「おめでとう」と伝えるという。その上で、同じパ・リーグのロッテに指名された佐々木に対しては「投げ合う機会があれば、自分が勝てるようにしたい」と、強いライバル心ものぞかせた。

 4歳で野球を始め、宜野湾市立嘉数中では、硬式の宜野湾ポニーズに所属。3年生時にU-15日本代表に選出された。興南入学後は1年春からベンチ入り。夏の甲子園でも登板した。2年夏も出場。今夏は沖縄尚学に延長十三回、押し出し四球を与えて敗れた。

 それでもU-18日本代表に選出され、ワールドカップでは3試合の登板で防御率1・04。安定した投球でスカウトの評価をさらに上げた。最大の武器はクロスファイア-気味に、右打者の懐を突く最速149キロの直球。スライダー、カーブ、チェンジアップと変化球も豊富。

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