ミラクル広島商 2戦連続サヨナラ!15年ぶり甲子園まであと2勝

 「高校野球広島大会・準々決勝、広島商3-2呉」(26日、しまなみ球場)

 準々決勝4試合が行われ、広島商は2試合連続となるサヨナラ勝利で呉を下し、準決勝に駒を進めた。投手交代を含めた荒谷忠勝監督(42)の采配がズバリと決まった。広島新庄は最速148キロ右腕の桑田孝志郎投手(3年)が打ち込まれ、尾道商に敗れた。準決勝は27日に広島商-広陵、尾道商-尾道が行われる。

 感情を抑えることができなかった。2-2の九回1死満塁。右犠飛で勝利を決める走者が本塁に滑り込むと、荒谷監督は力強く握った右拳を突き上げた。「選手たちがよく頑張ってくれた」。苦戦を覚悟していた呉と戦いを2試合連続のサヨナラ勝ちで飾った。

 タクトがずばりと決まる。2-2の七回1死二、三塁での守備。好投していた中岡大河投手(3年)に代えて、左横手投げの広島智広投手(2年)を送り出した。広島は今大会2試合目の登板だったが、動じず無失点。流れを手放さなかった。

 2-2の九回無死一塁の攻撃では、好投していた中尾要一郎投手(3年)に代打を告げた。「日頃、選手には勇気を持ってやっていこうと言っている。監督に思い切りがなくては」。起用された佐山葵内野手(3年)は送りバントを決め、サヨナラをお膳立て。攻めの姿勢が最高の瞬間をもたらした。

 3年連続の準決勝進出。過去2年は広陵の前に敗れている。今夏も広陵が相手だ。

 神辺旭との4回戦では、2度のビハインドをはね返してサヨナラ勝ち。2試合連続の劇的勝利で、チームの結束力はさらに強くなった。「劣勢をはねのけてきた選手は、一戦一戦成長している」。たくましさを増したナインと共に歩む道。15年ぶりの甲子園まであと2勝だ。

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