新居浜西 チーム一丸で松山商撃破 エース緊急降板も“夏将軍”に逆転勝ち

 「高校野球愛媛大会・1回戦、新居浜西7-2松山商」(17日、西条ひうち球場)

 1回戦6試合が行われ、新居浜西が7-2で松山商を破り初戦を突破した。二回に先制を許したが、中盤以降に打線が奮起。足がつってエースが降板するアクシデントも乗り越え“夏将軍”に逆転勝ちした。

 ナインも応援団も喜び爆発だ。新居浜西がチーム一丸の野球で“夏将軍”松山商を撃破。新居浜西のOBでもある鈴木一宏監督は「松山商を相手にこんな試合ができるとは…。すごい。できすぎです」と興奮気味に話した。

 二回に1点先制を許しても焦りはなかった。昨秋の新チーム結成以来、選手たちが唱え続けてきた合言葉は「終盤勝負」。0-1のまま、じっと待ち続けたチャンスが六回に訪れた。

 2死一、二塁の好機をつくると、「みんながつないでくれたから絶対に打つという気持ちだった」と、主将の3番・玉井幹大内野手(3年)が左中間を破る逆転の2点適時三塁打。さらに4番・加地正拡外野手(3年)が左前タイムリーを放って1点を追加した。勢いに乗った打線は七回にも4点を奪って一気に突き放した。

 アクシデントも乗り越えた。六回の攻撃後、1失点で力投を続けていたエース・秋月大翔投手(2年)が両足をつって降板。チームに暗雲が漂ったが、急きょ2番手でマウンドに上がった背番号15の宇野哲平投手(2年)が、4回1失点の好リリーフで相手の反撃を抑えた。

 松山商との対戦が決まったあと、新居浜西ナインは相手の強力打線をビデオで徹底研究。選手間でつくるLINEグループでも、各打者の映像や弱点を記したメモなどを共有して攻略を図った。球速100キロ前後の緩いカーブを有効に使って強力打線をほんろうした宇野は「自分以上の力を出せた。120点です」と胸を張った。

 春夏合わせ7度の甲子園優勝を誇る名門を倒して初戦を突破。2回戦は新居浜南との“新居浜対決”だ。「接戦になると思う。粘り勝ちしたい」と玉井主将。金星の勢いに乗って2勝目を狙う。

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