広商、コールドで中国大会初戦突破!山路、満塁弾含む6打点の大暴れ
「春季高校野球中国大会・1回戦、広島商11-1米子東」(1日、三次きんさいスタジアム)
1回戦4試合が行われた。広島商(広島1位)は山路祥都捕手(3年)が自身初の満塁弾を含む6打点と大暴れし、米子東(鳥取)を五回コールドで下した。如水館(広島2位)は大社(島根)との接戦を制した。広(広島4位)は関西(岡山)に、崇徳(広島3位)は高川学園(山口)に敗れた。
驚きを隠せなかった。表情を崩さずダイヤモンドを一周した山路は試合後、白い歯をのぞかせながらはにかんだ。「まさか。入るとは思わなかった」。人生初の満塁弾。青空に公式戦14本目の放物線を描いた。
0-0の二回、無死満塁で左翼席へ放り込んだ。相手投手の森下は今春のセンバツにも出場した好左腕。荒谷忠勝監督(42)は「自信につなげてくれれば」と力を込めた。
打撃力向上には同校OBの達川光男氏の存在がある。不定期ながら母校のグラウンドに姿を見せるたび指導を仰いだ。高めの球を打つティー打撃を反復したことで「高めにも反応できるようになった」と山路。対応力が身に付き始めてきたことを実感している。
2本の適時打を含め計3安打6打点。守備でも5回1失点のリードで初戦突破に貢献した。2日の準決勝は関西と対戦。「中国地方でナンバーワンの打力。頑張りたい」と前を向いた。