ソト 36&37号でDeNA単独3位浮上 トップに1本差…本塁打王見えてきた
「阪神3-4DeNA」(27日、甲子園球場)
CS進出へ、頼れる男の一撃がチームを押し上げる。同点の八回。阪神3番手・桑原の直球を捉えたDeNAのネフタリ・ソト内野手の一打が、右翼ポール際へと吸い込まれた。
「桑原は良い投手。前回対戦した時には三振をしているので、何とか安打でも出塁することを考えた」。負けられない試合が続く中、必死に食らいついた当たりが決勝の37号ソロとなった。
苦しい展開だった。相手先発は今季DeNA戦6戦6勝のメッセンジャー。三回1死ではソトが「(メッセは)打者に攻めてくる投手。打ちにいける準備はしている」と天敵右腕の直球を左中間に運ぶ先制36号ソロで攻略の糸口をつかむ。
四回以降は無安打に抑えられ、中盤にミスも絡んで逆転を許した展開だけに、終盤でのソトの決勝弾が光った。阪神戦は打率・357、10本塁打、19打点という“虎キラー”ぶり。8月31日の同カードは一発を放ちながらノーゲームとなったが「取り返した?そうだね」と笑顔もはじける。
本塁打はトップの筒香、広島・丸に1本差。だが、ソトは「タイトルは考えない」と言う。チームはメッセンジャーの登板試合で今季初めて勝利し、単独3位に浮上。「チームの勝利に貢献できてうれしい」と頼もしい言葉を残す助っ人が、CS進出の鍵を握る。