金本阪神CS崖っぷち 逆転負けで3位DeNAと3・5差…29日にも自力進出消滅

 「阪神3-4DeNA」(27日、甲子園球場)

 大型連戦の初戦で阪神が3位・DeNAに痛い敗戦を喫した。中盤に3-2と試合をひっくり返したが、終盤に逆転負け。ゲーム差を3・5に広げられた。金本知憲監督(50)は疲れの見える救援陣に「あとひと踏ん張りですね、してほしいですね」。あす29日にも自力CS進出の可能性が消滅する厳しい状況に追い込まれた。

 同点、勝ち越しに成功しても、勝ちパターンの継投がはまらない悪循環だ。逃げ切り態勢を図ったところからの痛恨の逆転負け。13連戦初戦は最悪の黒星発進で、今季3度目の甲子園5連敗。金本監督は淡々と敗戦を振り返る。投打がかみ合わない現状がつらい。

 「(能見と桑原が失点した結果に)疲れもたまってきてるだろうしね。あとひと踏ん張りですね、してほしいですね」

 1点を勝ち越した直後の七回だ。2番手・能見が先頭からの安打などで1死一、三塁のピンチを招き、乙坂に右前への同点適時打を許した。さらに同点の八回には、桑原が先頭のソトに右翼ポール際への勝ち越しソロ弾を浴びた。右翼方向への風に乗せられた、悔やまれる被弾だった。

 メッセンジャーの100勝の権利が消えた失点に、能見は「ランディに申し訳ない。結果が全てやからね」と振り返った。勝ち越し弾を許した桑原は「打たれたのが全てです」と反省。ベンチとしては形を作っての敗戦で、2人を責められない。ただ、チームの流れを考えれば勝ちきりたかった一戦だった。

 「ちょっと(最近の2番が)森越やからね、どうしても止まってしまうから」と金本監督。この日、初めて大山を2番、梅野を6番で起用。思いきった打順変更は、両選手がそれぞれ複数安打で打点も記録して期待に応えた。足も絡め、狙いがはまった3得点。勝利できれば、勢いも付いたはずだったが…。

 この日の敗戦で3位・DeNAとのゲーム差が「3・5」に広がった。まだDeNAとは残り3試合あるとは言え、かなり厳しい数字になってきたのは事実。早ければ29日にも、自力CSが消滅してしまうことにもなる。

 28日からはナゴヤドームで最下位・中日との3連戦だ。金本監督はCS争いから後退した敗戦にも「また明日、全力で勝ちにいくだけです」と前を向く。冷たい秋風が身に染みる状況であっても、このままでは終われない。意地を示す戦いにしていきたい。

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