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タナキクマルの解体、聖域なき競争が呼んだ偉業…東出コーチに聞く今季のカープ打線

 「広島10-0ヤクルト」(26日、マツダスタジアム)

 球団史上初のリーグ3連覇に導いた強力打線に今季、過去2年ではなかった出来事があった。広島野球の代名詞である1番・田中、2番・菊池、3番・丸の「タナキクマル」が解体された。

 8月4日のDeNA戦(横浜)で菊池が「8番・二塁」でスタメン出場。2番から外れるのは先発7番に入った16年10月1日のヤクルト戦(マツダ)以来672日ぶりだった。同月18日のDeNA戦(マツダ)では田中が、首位打者の可能性があった丸を1番で起用した昨年9月30日以来、1番から外れた。

 打順は打撃コーチが原案を考え、緒方監督が最終的に決定するという手順を踏む。丸、鈴木が最大の得点源。それだけに首脳陣は、走者を置いて主軸を迎えられる確率が高い組み合わせは?というテーマで打順を考えてきた。組み替えは得点するために取った最善策。東出打撃コーチは「数字は自分を守るもの。隙を見せたらいけない。打順変更?驚きはない」と説明した。

 田中は8月18日のDeNA戦以降、26試合連続で1番を外れ、再び定位置に戻ったのは9月21日の阪神戦だった。背番号「2」について「彼は何くそと思ってやるタイプ」と打順変更で奮起を促し、復調を願った意味合いも含まれていた。さらに「ポイントゲッターとしての能力がある」。塁に残った丸や鈴木らをかえす役割も期待してのことだった。

 田中に代わりリードオフマンを託されたのは野間だ。走力は球界屈指。今季は打撃に開花の兆しがあった。成長曲線を推し進めるには大きなチャンスと捉えた。もちろん継続して結果が出なければ、すぐに変更される予定だった。

 “聖域”はなく、激しい競争が最大の武器。丸、鈴木が一時、戦列を離脱した時期は、力をつけていたレギュラー組以外がその穴を埋めた。夏場以降は、故障して空いた三塁を西川が補った。「このチームで試合に出るのは大変なこと」。東出打撃コーチの言葉が、チームの強さを代弁している。

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