済美・山口直、小園斬り 今夏初救援4回2/3を1失点 中矢監督継投策ズバリ

 「第100回全国高校野球選手権・準々決勝、済美3-2報徳学園」(18日、甲子園球場)

 済美(愛媛)は報徳学園(東兵庫)を下し、14年ぶりの4強入り。エース・山口直哉投手(3年)が、この夏初めてリリーフ登板し、五回途中から3安打1失点の好救援で接戦を制した。

 大ピンチで背番号1がマウンドに上がる。1点リードの五回1死一、三塁。先発の池内優一主将(3年)から「すまん」と声をかけられた済美・山口直は、「あとは任しとけ」と答えて相手1番・小園と対峙(じ)した。

 この夏、初めてのリリーフ登板。「池内がいい投球をした。自分もしっかり投げようと思った」。2ボール2ストライクからの5球目。チェンジアップでプロ注目の強打者を空振り三振に打ち取ると、次打者も二ゴロに抑えて窮地を脱した。

 愛媛大会初戦から前戦まで8試合連続で先発完投した山口直。甲子園では3試合で計414球を投げ、疲労が心配されていた。

 中矢太監督(44)は前夜、宿舎の自室に2人を呼び、「池内先発」の考えを伝えた。その池内が4回1/3を1失点。後を託された山口直も4回2/3を3安打1失点、57球の好救援でリードを守り抜いた。「優勝するために、少しでも池内を投げさせたかった」という指揮官の継投策がズバリ的中。準優勝した04年以来、14年ぶりの4強入りを果たした。

 夏初優勝まであと2勝。休養日を挟んで迎える準決勝の相手は王者・大阪桐蔭だ。タフネス右腕は「挑戦者の気持ちで戦いたい」と冷静に話したあと、「根尾くんを三振に抑えたい」と続けた。肩を休めて再び先発マウンドに上がり、春夏連覇を阻止してみせる。

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