報徳学園・小園の夏が終わった 3打数無音に涙「すごく悔しい」

 「第100回全国高校野球選手権・準々決勝、済美3-2報徳学園」(18日、甲子園球場)

 今秋のドラフト1位候補、報徳学園(東兵庫)・小園海斗内野手(3年)の最後の夏が終わった。3打数無安打。1点を追う九回には地方大会から一度もなかった失策を犯し、失点につなげてしまった。2日前に37・5度の発熱。前日に点滴を打って臨んだ末の敗戦に「自分の力が足りなかった」と言い訳しなかった。

 今春のセンバツを逃し、春季県大会も2回戦で敗退。「苦しい思いをしながら甲子園で優勝しようとみんなでやってきた。すごく悔しい」と言うと、涙をこらえられなかった。

 一つ前の試合では、中学時代のチームメート、大阪桐蔭の藤原が2本の本塁打を打った。試合前の通路で「打ってこいよ」と言われ「任せろ」と返した。「一番のライバル。大阪桐蔭とやりたかった」。もう一つの大きな悔いだ。

 初戦で3二塁打を打つなど聖地で評価をさらに上げた。今後はプロ志望届を出す方向。「この悔しさを生かしたい。球場をもっと沸かせられるすごい選手になって帰ってくる」。夢をかなえる日までこの涙は忘れない。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス