「第１００回全国高校野球選手権・１回戦、佐賀商－高岡商」（７日、甲子園球場）

　鹿児島実ＯＢで元巨人の定岡正二氏が、「レジェンド始球式」に登場した。

　丁寧に頭を下げて、マウンドへ。振りかぶって投じた一球は内角高めへのノーバウンド投球。観客から大きな拍手を浴び、「ゆっくりでもいいやと思いましたが、キャッチャーとバッターがいると力が入りますね」と振り返った。

　鹿児島実時代、２年連続で夏の甲子園に出場。７４年、３年時には準々決勝で原辰徳氏のいた東海大相模（神奈川）と延長１５回の激闘を制し、鹿児島県勢では初の４強入りを果たした。

　「語呂合わせじゃないけど、（高校以来）４４年ぶりにマウンドに立てて、幸せでした。プロでも投げていますが、高校のときに甲子園に出たときの思い出がパッとよみがえりました。今日は甲子園に力をもらいました」と、笑顔を浮かべた。