洛星、昨夏代表・京都成章に接戦も涙 エース水江「校歌を歌いたかった」

京都成章に敗れあいさつを終えベンチに戻る洛星ナイン=甲子園(撮影・山口登)
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 「高校野球京都大会・1回戦、京都成章4-0洛星」(10日、わかさスタジアム京都)

 昨春センバツの21世紀枠候補校に選ばれた府内屈指の進学校・洛星が、昨夏の代表校・京都成章と終盤まで接戦を演じたが、初戦で敗退した。

 16年秋季京都大会8強進出の原動力となった先発・水江日々生投手(3年)が、粘りの投球を見せた。「後半に勝負するためテンポ良くというのを意識した」。三回までは1安打。3三振を奪って無失点だった。

 四回には内野手の3失策が絡んで2点を先制された。それでも気持ちは切れない。投手にもかかわらず、内野ゴロの時は必ず一塁手の後方のカバーへ走り、仲間に声をかけた。「みんなで戦う意識でやっていた」。大黒柱として諦めない姿勢を見せ続けたが、終盤に失点を重ねて力尽きた。

 苦しい時期を乗り越えて意識が変わった。昨夏に当時の3年生が引退後、部員11人となった。さらに昨秋の京都大会後は4人が退部して、部員が7人になってしまった。

 水江は「辞めてしまったことは残念だし、気になったけど、1年生が入ってくると聞いていたし、切り替えてやる気を出してやってきた」。平日2時間の練習は個人練習に重点を置き、レベルアップしてきた。

 今春1年生が入部して、部員16人(3年4人、2年3人、1年9人)となり、夏の大会には出場できた。「1回勝って校歌を歌いたかったです」と話したが、野球をできる喜びは存分に表現した。

 高校3年間の思い出を問われると、「やっぱり夏の大会は違う。悔いは残るけど、今日が一番、印象に残る試合でした」。卒業後の目標は京大法学部への進学。野球は続ける予定だ。「高校ではあまり勝てなかった分、大学で勝ちたい」。高校時代の悔しさは、次のステージで晴らす。

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