日本ハム佑KO即2軍降格 栗山監督「もう一度しっかりやってこい」

 「交流戦、日本ハム5-10阪神」(12日、札幌ドーム)

 力不足だった。丁寧な投球を心掛け、猛虎打線に向かって投じた104球。日本ハム・斎藤佑樹投手(30)は5四球と自らリズムを崩し、2本塁打を浴びて本拠地のマウンドに沈んだ。「試合を作れなかったことが一番だと思います」。4回8安打7失点。30歳初の1軍登板は想像以上に苦かった。

 2点ビハインドの四回。先頭の梅野に四球を与え、“独り舞台”が始まった。続く植田の送りバントが内野安打となり、その後1死二、三塁とピンチは拡大。高山に右中間席へ3ランを運ばれ、中谷には左翼ポール際へ2ランを浴びた。この回一挙5点を奪われ、エネルギーは尽きた。

 「中継ぎ陣にも迷惑をかけ、またカードの初戦を任されたにも関わらず、申し訳ない」

 前回登板した4月7日・ロッテ戦(東京ドーム)は、3回2/3を無安打1失点。1本のヒットも打たれなかったが、8四死球の自滅で即2軍降格となった。一から投球を見直し、2軍戦では9試合に先発して防御率2・51。しかし、1軍の舞台で再び悪癖を露呈した。

 粘った打線も最後は及ばず、今季初の4連敗。試合後、栗山監督は斎藤佑に対し「もう一度しっかりやってこい」とゲキを飛ばし、2軍降格を告げた。

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