京大が勝ち点逃す 大阪桐蔭を追い詰めた藤原の兄もトンネルに泣く
「関西学生野球、関大3-2京大」(15日、大阪市南港中央球場)
京大が関大に延長12回を戦った末に競り負けて、2014年秋に勝ち点を挙げてから10度目の挑戦で、またしても勝ち点を逃した。
京大は、関大との1回戦で完封勝利を挙げた右腕・藤原風太投手(3年・東海大仰星)が先発した。
藤原の弟・涼太投手は、寝屋川(大阪)の3年生エース。12日の大阪大会準々決勝で今春センバツ王者・大阪桐蔭戦に先発し、9回2死まで1点リードを守りながら、二塁手がトンネルする適時失策で同点を許して敗れていた。
兄も弟と同様に、昨秋のリーグ王者に力投を見せた。2回に2点を先制されたが、粘りの投球を展開。打線が8回に同点とすると、延長も続投した。
しかし、延長12回1死で三塁手のトンネルをきっかけに勝ち越し点を奪われた。くしくも弟と同じく、王者に好投しながらトンネルに泣いた。
京大は元ソフトバンクの近田怜王氏(27)が2017年1月に臨時コーチに就任し、今春リーグから正式なコーチとなっている。昨年は春2勝、秋3勝と力をつけており、今春のリーグ戦もすでに3勝を挙げているが、勝ち点が遠い。今季は残り1節。25日からの近大戦で悲願達成を狙う。