“糸井2世”近大・佐藤が満塁弾 阪神スカウト「飛ばす力は大学トップレベル」

 「関西学生野球、近大10-7関学大」(17日、大阪市南港中央野球場)

 1回戦1試合が行われ、春季リーグ連覇を狙う近大が、関学大に先勝した。“糸井2世”との呼び声高い4番・佐藤輝明内野手(2年・仁川学院)が、1号満塁弾を含む3安打5打点。二塁打が出ず、史上2人目のサイクル安打は逃したが、大活躍で勝利に貢献した。

 緩やかな弧を描いた打球が、右翼席上段へ到達した。「打った瞬間にいったと思った」。四回1死満塁。佐藤は会心のグランドスラムを放つと、ガッツポーズを繰り出した。

 187センチ、90キロ。OBの阪神・糸井を連想させる身体能力を持つ左の強打者。50メートル走6秒0で、遠投100メートルを超える強肩も武器。田中秀昌監督(61)も「飛距離は規格外」とほれ込む逸材だ。

 今秋ドラフト候補の小寺兼功投手(4年・岡山理大付)が先発することもあり、スタンドでは広島、巨人など8球団14人が視察。阪神・畑山チーフスカウトは佐藤について「飛ばす力は大学トップレベル。飛距離は大学時代の(近大OB)糸井、林威助にも負けない」と評価。2年後のドラフト候補がスカウトの視線をくぎ付けにした。

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