亜大の左腕・中村稔弥投手が今季2勝目 9回1失点10奪三振にスカウトも熱視線

 「東都大学野球、亜大3-1中大」(20日、神宮球場)

 亜大が3-1で中大を破り、勝ち点1とした。今秋ドラフト候補左腕の中村稔弥(としや)投手(4年・清峰)が9回1失点、10奪三振の好投で今季2勝目を挙げた。

 課題をすぐに改善した。17日の中大戦では勝ち星を挙げたが、制球に苦しみ6四死球。この日は右手の使い方を変え、しっかりとためを作って投げ込んだ。「自分が粘って投げられた」と左打者の外角へ狙い通り攻め、六回からは4者連続奪三振も記録。オリックス・古屋編成部副部長は「ピッチングに意図がある。(前回登板から)修正してきた」と評価した。

 三回に先制を許しながら、崩れずに最少失点で切り抜けた。1つ上の先輩である阪神・高橋遥のプロでの活躍も「刺激になります」と励みになっている。チームの勝ち点獲得に貢献する138球の力投。昨秋、防御率1・22で最優秀防御率に輝いた左腕が今季も大黒柱として引っ張る。

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