ロッテ・井口監督、監督1勝 ウイニングボール「家に飾ります」

 「ロッテ6-2楽天」(31日、ZOZOマリン)

 ロッテ・井口監督は内から手渡されたウイニングボールをそっと握りしめた。

 指揮を執って2試合目での白星。その“重み”を「(ボールの重さは)一緒ですよ」と言いながら、こう付け加えた。「家に飾ります」。機動力野球。昨秋の監督就任以来、目指してきた方針でつかんだ勝利だった。

 一回。1番・荻野は左前打で出塁すると、続く藤岡裕の初球に二盗を成功させ、投ゴロで三進。3番・中村の二ゴロで先制の本塁を踏んだ。

 「ゴロゴー。いい当たりだったが、足があるので1点を取れた。足を使う。1年間続けていかなければ」。美馬を揺さぶり、続く井上が左翼に今季1号ソロ。試合の流れを引き寄せた。

 5年目の大砲候補は毎年、開幕時の調子の良さを維持できない。井口監督は井上に伝えた。「チャンスはピンチだ」。これは井上だけでなく、全ナインへの言葉だ。

 チームの共通テーマは「競争」であり、戦術として「機動力」を徹底する。その姿勢はキャンプ、オープン戦、公式戦とぶれない。昨年限りで現役を引退。評論家になる選択肢もあったが、ロッテ再建の道を選んだ。井口家に飾られる初白星のボール。かけがえのない記念になる。

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