【野球】Uターン初年度に輝いた男たち メジャーから日本球界に復帰で

 メジャーに渡った日本選手のNPB復帰はこれまで多くあった。ソフトバンクから戦力外通告を受け1月に中日の入団テストを受けることになった松坂大輔もその1人。日本に戻る上で、“米球界仕様”から日本球界に順応し直す難しさもある中、NPB復帰1年目に好成績を挙げたケースを振り返る。(敬称略、球団は当時)

 タテジマで輝きを放った。伊良部秀輝はロッテからヤンキース、エクスポズ、レンジャーズを経て2003年に阪神へ。この年は先発で27試合に登板し13勝8敗。防御率3・85の成績で、チームの18年ぶりリーグ優勝に貢献している。

 阪神に在籍していた新庄剛志は01年シーズンからメッツ、ジャイアンツ、メッツでプレー。日本ハムでNPBに復帰した04年は打率・298、24本塁打、79打点。本拠地を札幌に移転した初年度で、ファンの定着にも大きく貢献。さらに、オールスターではホームスチールなど華のあるプレーで沸かせてMVPを獲得した。

 福盛和男は09年に楽天へ復帰。08年にレンジャーズへ移り、翌年6月に古巣の入団テストを受けて合格。35試合の登板で7勝1敗、防御率2・18。さらに10セーブ、4ホールドをマークする活躍を見せた。

 ダイエーで中心を担っていた井口資仁は05年にホワイトソックスへ。以降はフィリーズ、パドレス、フィリーズと渡り09年からロッテ。この年の4月3日、西武との開幕戦(千葉マリン)で4番に座るなど、シーズン通してチームの主軸を担い打率・281、19本塁打、65打点。現役を引退する今年までロッテでプレーし来年から監督を務める。

 打てる捕手として存在感を発揮した。ソフトバンクから05年オフにメジャーに渡った城島健司は10年に阪神へ。この年はシーズン全試合出場となる144試合で打率・303、28本塁打、91打点だった。

 ロッテからツインズでプレーした西岡剛も13年シーズンから阪神でプレー。この年は、122試合の出場で打率・290、4本塁打、44打点。二塁部門でベストナインに選出されるなどして、前年5位からの2位浮上に貢献した。

 ドジャースやヤンキースでプレーしていた黒田博樹は15年に広島に復帰。8年ぶりにチームへ戻り、26試合の先発で11勝8敗、防御率2・55。25年ぶりのリーグ優勝の原動力となった。

 NPB復帰年で和田毅は2つのタイトルを獲得した。ソフトバンクから11年オフに海外FA権を行使しオリオールズと契約。ただ、2年間でメジャーでの登板がないままカブスへ移るも、15年オフに自由契約となり古巣のソフトバンクに復帰。16年は24試合で15勝5敗、防御率3・04。勝率・750で最多勝と最高勝率のタイトルに輝いた。

 ちなみに松坂は07年に西武からメジャーへ。レッドソックスやメッツでプレーして15年からソフトバンクに。この年は右肩手術やリハビリなどで苦しんだ。結局、ソフトバンクでの3年間でマウンドに登ったのは、16年10月2日の楽天戦(Koboスタ宮城)だけで1回3安打5失点だった。

 現在も現役でプレーしている選手では、中日からカブスやインディアンス、ホワイトソックスに渡った福留孝介が13年に阪神へ。この年は左膝痛などの影響で出場63試合で打率・198、6本塁打、31打点。西武からメッツ、ロッキーズ、アストロズに渡った松井稼頭央は11年に楽天へ。打率・260、9本塁打、48打点。西武から米球団に渡った中島裕之はメジャーでの出場がないまま15年にオリックスに移籍。打率・240、10本塁打、46打点だった。(デイリースポーツ・記録部)

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