明徳連覇 プロ注目の市川好投、馬淵監督「ウチの投手は全国レベル」

 「秋季高校野球四国大会・決勝、明徳義塾2-1英明」(5日、高知県立春野球場)

 明徳義塾(高知)が土壇場九回の逆転で英明(香川)を下し、2年連続9回目の優勝を飾った。プロ注目の最速145キロ右腕・市川悠太投手(2年)が5安打1失点の好投。九回には劇的な勝ち越し二塁打を放ってチームを連覇に導いた。明徳義塾は四国代表として明治神宮大会(10日開幕)に出場する。英明は1年生エース・黒河竜司投手が粘り強く投げたが、最後に力尽きた。

 王者が土壇場で底力を見せた。0-1で迎えた九回。明徳義塾は1死から5番・安田陸捕手(1年)の二塁打でチャンスを作ると、続く6番・谷合悠斗外野手(2年)の内野安打が敵失を誘い、安田が一気に生還して同点に。さらに送りバントで2死二塁とし、8番のエース・市川が打席に入った。

 「自分で取られた点は自分で取り返そうと思った。変化球を狙っていました」

 初球の高めスライダーを振り抜くと、打球は左翼手の頭を越えた。チームを連覇に導く勝ち越し二塁打。沸き上がるベンチに向かって、市川はガッツポーズを決めた。

 投げては5安打1失点、8奪三振の好投。二回に1点を先制されたが「自分が抑えてリズムをつくろうと思った」と逆転を信じ、追加点を与えなかった。この秋は高知大会初戦から全7試合、53イニングを1人で投げ抜いた。プロからも熱視線を浴びる最速145キロ右腕が、前評判通りに大会の主役を演じ切った。

 当確ランプをともした来春センバツに加え、2年連続となる明治神宮大会への出場権も手にした。市川は昨年もベンチに入っていたが、登板機会は訪れず「悔しかった」と振り返る。

 リベンジの舞台へ「今の自分の力が、全国相手にどれくらい通用するか試したい」と闘志をにじませた。馬淵史郎監督(61)も「ウチの投手は全国レベルだと思っている。楽しみですよ」とニヤリ。頼もしすぎる絶対的エースが、神宮のマウンドでも躍動する。

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