巨人・由伸監督 異例の阪神若手視察 1時間半熱視線で中谷らを警戒
巨人・高橋由伸監督(42)が21日、阪神2軍の練習を電撃視察した。宮崎・アイビースタジアムで観戦予定だった、みやざきフェニックス・リーグの阪神-巨人戦が中止に。隣接する室内練習場で、1時間半にわたり熱視線を送った指揮官は「若い選手が出てくるのは、チーム力が上がることにつながる」と若虎の成長を警戒した。
中谷、大山、高山らの打撃を凝視し「彼らの年代の選手が伸びたら強くなる」と話した指揮官は、ブルペンまで足を運び、望月の投球を観察した。敵軍の練習を長時間視察するのは異例。「いい機会になった」とうなずき、中谷や大山の名を挙げ「やっぱり1軍で出ている選手は、それなりにいいなあと思うよね」と振り返った。
自軍も来季は若手の底上げが大きなテーマとなる。自軍の練習を見終えた指揮官は「岡本や重信も、なんとか(今秋を)きっかけにしてほしい」と期待を口にした。1泊2日の宮崎視察。天候不順のため、目的だった試合を見ることはかなわなかった。だが、普段はできない体験を収穫とし、帰京の途に就いた。