青藍泰斗・石川、痛めた左足引きずり1回1/3を0封 3球団視察

 「高校野球栃木大会・1回戦、青藍泰斗3-1那須清峰」(10日、宇都宮清原球場)

 栃木大会では、青藍泰斗が今秋ドラフト候補の最速149キロ右腕・石川翔投手(3年)の好救援もあり、初戦を突破した。昨夏甲子園優勝校の作新学院も2回戦に進んだ。

 大黒柱のプライドがほとばしった。痛めた足を引きずり登ったマウンドで、1回1/3を無安打無失点。試合を締めた石川は「投げるしかないなと。さすがにここで負けられないので」と不敵に笑った。

 2日の練習試合で左足首を捻挫。患部は腫れあがり、投球練習は3日間できなかった。テーピングで固め、痛み止めを飲んで臨んだ初戦。1点リードの八回2死一塁で、エースの力が必要となった。

 最初の打者に死球を与えた後は、4人をピシャリ。直球は146キロを計測した。視察した3球団のスカウト陣も「ケガが心配。今日はまあまあだね。元々がいいから」(阪神・平塚スカウト)、「腕がこれだけ振れるのはいい。万全ならもっと球速も出る」(西武・渡辺SD)と、能力の高さを再確認した。

 石川の帽子のひさしの裏には、2日前に書いてもらった3年生部員28人の名前がびっしりと並んだ。「気持ちしかない。絶対に接戦になるので」。聖地にたどり着くため、仲間の思いも背負い、覚悟を持って腕を振る。

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