履正社・安田、ゴジラ超え61号 「理想の打撃」で公式戦初逆方向弾

 高校通算61号のホームランボールを手にガッツポーズ!(撮影・田中太一)
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 「高校野球大阪大会・4回戦、履正社9-2今宮」(24日、万博記念公園野球場)

 大阪大会では4回戦8試合が行われた。履正社は今秋ドラフト1位候補・安田尚憲内野手(3年)が、憧れの元巨人・松井秀喜氏の星稜時代を超える高校通算61号の2ランを放って、八回コールド勝ち。大阪桐蔭は背番号16の柿木蓮投手(2年)が、8者連続を含む11三振を奪って7回無失点。公式戦20連勝を飾った。準々決勝以降の組み合わせ抽選が行われ、今春センバツ決勝で対戦した両校は、勝ち上がれば準決勝で激突することが決まった。

 口元は緩み、声がはずんだ。安田が背中を追い続けた松井氏の記録を抜いた。高校通算61号。積み上げてきた本塁打の中でも、思い出深い一発となった。

 「ずっと憧れの人だったので。試合数とかは違うと思うけど、超えられてよかった」。記念のホームランボールは、そっとポケットに忍ばせた。

 1打席目に凡退後は、3打席連続四球。迎えた八回2死だった。今宮の左腕・堂本の直球にタイミングが合わず、体が前に流れた。それでも左足に体重を残し、腕を伸ばしてボールをバットの芯に乗せた。「理想のバッティングだった」。打球は緩やかな放物線を描いて左翼席へ。公式戦では初の逆方向へのアーチだった。

 スタンドでは阪神、巨人など11球団17人のスカウトが視察。日本ハム・大渕スカウト部長は「数少ないチャンスをものにすることは、スラッガーにとって大切なこと」。大差がついた状況でも、集中力を感じさせる打撃を評価した。

 また、高校通算106本塁打の早実・清宮との比較については「スケールは安田くんの方が大きいんじゃないですか」と将来性にも期待を寄せた。

 この日、準々決勝以降の組み合わせが決定。勝ち上がれば、今春センバツ決勝で敗れた大阪桐蔭と準決勝で激突することになった。「大阪では8強以上はどこが来ても強い。桐蔭とはまだ戦えるか分からないし、次の試合をしっかり勝ちたい」。3季連続の甲子園まであと4勝。ライバルにリベンジを果たすまでは負けられない。

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