清宮82号で着火!早実逆転コールド星 ナイター決勝「自分たちが出なきゃ」

 「春季高校野球・東京大会・準決勝、早実16-8国士舘」(22日、神宮第二球場)

 今春センバツに出場した早実が、最大5点差を逆転して八回コールド勝ちを収め、決勝に進出した。清宮幸太郎内野手(3年)は、2戦連発となる高校通算82号の右越えソロを放った。早実は13年ぶり14度目の春季関東大会(5月20日開幕・茨城)出場を決めた。

 バットで、目に見えぬ存在感で、清宮が大逆転劇を呼んだ。初回5失点の劣勢から、最後は一挙10得点でコールド勝ち。目まぐるしい展開にも「もつれる試合になる予感はありました」と、サラリと振り返った。

 まずは4点を追う三回無死。内寄りの直球を捉え、特大の放物線で右翼後方のネットを揺らした。「最近では感触は一番よくて、気持ちよかった」という推定130メートル弾。グッと流れを引き戻した。

 2点を追う八回は“顔”で仕事をした。無死一塁から打ち損じたゴロを、相手投手が二塁へ悪送球。広がった好機が、代打・福嶋の逆転満塁弾につながった。打者一巡後の2死一、二塁では、高々と打ち上げた飛球を中堅手が落球。ダメ押しの2点が入った。

 和泉実監督(55)は「最後まであきらめないことが、主将を中心に全員に染みついている」と話す。いつ誰が出ても自分の役割をこなすたくましさが、相手の焦りを呼ぶ。「無心で振ろうと思っていた」という福嶋の殊勲打に、中学からの同級生の清宮は「ずっと努力していた。一番盛り上がる」と喜んだ。

 決勝(27日・神宮)は異例のナイター開催。清宮は「自分たちが出なきゃつまらない。出るべくして出るんだ、と話していました」と明かした。関東大会への出場も決定。ラストサマーの前に、怪物スラッガーがもう一暴れする。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス