「高校野球・春季東京大会４回戦、日大三４－３東海大菅生」（１０日、ダイワハウススタジアム八王子）

　今春センバツに出場した日大三が競り勝ち、準々決勝に進んだ。

　今秋ドラフト候補左腕・桜井周斗投手（３年）が、今大会初登板初先発。６球団のスカウト陣が視察する中、八回途中で救援を仰いで交代したものの、５安打３失点（自責１）、８奪三振と試合を作った。

　東海大菅生は昨夏の西東京大会準決勝で敗れた相手。雪辱を果たし「絶対に負けないという気持ちだった。序盤は直球をコースに投げて打ち取れたのは収穫」とうなずいた。

　小倉全由監督は「１点差だし、エースだったら九回も投げきらないと。もう１回、投げ込ませないといけない」と注文をつけつつ「桜井も悪いわけじゃない。もっと打ってやらないと」と、６安打に終わった打線の方が物足りない様子。最後は苦笑しながら「まあ、でも勝てたので」と、準々決勝に向けて気持ちを切り替えていた。