早実・清宮、センバツでの待遇も規格外 3季ぶり聖地でフィーバー対策
第89回選抜高校野球大会(19日から12日間、甲子園)の運営委員会が1日、大阪市内の日本高野連で開催された。清宮幸太郎内野手(2年)を擁する早実は、16日の甲子園練習から大会終了まで別ルートで甲子園入りすることが決定。全国的な注目を集める大砲をフィーバーから守るため、アクシデントを未然に防いでいく。
3季ぶりに甲子園へ帰ってくる清宮が、またも大会本部を動かした。スーパー1年生として注目された15年夏と同じく、今春も別ルートでの甲子園入りが決まった。
◆その【1】 通常、試合当日の選手はバスで球場周辺まで移動。降車後は一般人の中を歩いて球場入りする。早実が同様のルートを使用した場合、清宮にファンが殺到する可能性が高い。そのため、同校は甲子園練習、開会式リハーサル、開会式、試合当日と甲子園に来る日は、一般人と接触しないルートを歩く。
高野連関係者は「注目度も上がっているので、事故防止のため。夏は清宮選手が出場した時にしているが、センバツでは初めて」。アクシデントを未然に防ぐため、異例の対応となった。
◆その【2】 フィーバー対策はこれだけではない。9日に出場32校の主将が意見交換する「キャプテントーク」は、終了後に清宮だけ壇上での取材時間が設けられる。
10日の組み合わせ抽選後は、早実主将・清宮と、対戦校の主将だけを別室で取材対応させる。全ての配慮は清宮を守り、全力を出し切ってもらうためだ。
◆その【3】 清宮はハイレベルな調整で大会に備える。開幕前に高校とは練習試合を行わず、3大学とだけ練習試合を行うことが発表された。開幕まで3週間を切り、“清宮フィーバー”が過熱し始めた。