555本塁打のラミレスが高知と契約合意 NPB入りを視野か

 プロ野球独立リーグの四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドックスが9日、大リーグ通算555本塁打を誇るマニー・ラミレス外野手(44)と契約合意したと発表した。北古味鈴太郎オーナーらが渡米し、ラミレス本人と直接交渉を行っていた。

 今年5月に45歳を迎えるラミレス。現役復帰の場所として高知を選んだ理由について、同球団の梶田宙社長(34)は「ラミレス選手はNPBでプレーしたいと思っているのではないか」と話す。

 独立リーグで打力が健在であることをアピールし、NPBとの契約を勝ち取る-。2011年を最後にメジャーから離れたラミレスは、13年には台湾の球団に在籍したが、それ以降は十分にプレーしていない。高知では実戦感覚を取り戻す目的もあるだろう。

 15年にはレンジャーズを退団した藤川球児投手が高知に入団。故郷で好投を披露し、16年から古巣・阪神に復帰した。同社長は「藤川選手のように、ラミレス選手も高知でプレーした後、NPBに行ってもらいたい。それがウチにとっても一番いい形」と話す。

 四国ILpでは通常、所属選手がNPBに移籍した場合、契約金の1~2割が移籍元の球団に支払われる。厳しい経営状況にある独立リーグ球団にとって、それは貴重な収入源の一つだ。たとえ在籍期間が短くても、ラミレスのNPB入りが実現すれば球団のメリットは大きい。

 ラミレスは球団を通じ「日本でプレーすることを強く希望していた。高知球団に受け入れてもらって感謝しています。ぜひ見に来てください」とコメントした。高知にとっては史上最強の助っ人。同社長は「高知だけでなく、日本の野球界全体が盛り上がる。メジャー時代のようなパワー、ホームランを見せてほしい」と期待を寄せた。

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