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関東一・オコエ 汚名返上の決勝弾

 9回、関東一・オコエは勝ち越しの2ランを放つ(撮影・金田祐二)
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 「全国高校野球・準々決勝、関東第一5-4興南」(17日、甲子園)

 快音と同時にオコエの咆哮(ほうこう)が聖地に響いた。最高の感触を残したバットを高々と放り投げた。左翼席に飛び込む打球を見届け、右拳を突き上げた背番号8に、歓声のシャワーが降り注いだ。

 「うれしくて興奮して何も覚えてない」と笑ったオコエ。場面は同点で迎えた九回2死二塁。過去の4打席は両サイドの揺さぶりにほんろうされていた。二回の守備ではダイビングキャッチを試みたが、あと一歩届かず逆転を許した。

 何をやってもダメな1日。「もう気持ちしかない」。汚名返上をかけた5打席目、内角低めの直球を「100%読み切った」と豪快にすくい上げた。

 関東第一を初の夏4強に導く値千金の決勝2ラン。前夜、同部屋の長嶋亮磨外野手(3年)が放ったサヨナラ弾の映像を見て「俺も打ちてぇ~!!」と叫んだ。「内心は甲子園で本塁打を打ちたかった。次は勝利に貢献できるよう内心から徹底していきたい」と、冗談めかして笑った。

 もはや“甲子園の魔物”に愛されているとしか思えない男-。中学2年の時、右大腿(だいたい)骨すべり症で2度の手術を受けた。1年間、野球をやりたくてもやれない日々。「野球に対するありったけのパワーを他のことに使って両親に迷惑をかけた」と明かす。

 つらい過去を笑い飛ばせるほど成長した。次は好投手擁する横綱・東海大相模が待っている。「右でも左でもどんと来い!!」。もちろん、大番狂わせの主役はオコエだ。

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