竜3年目・若松がプロ初星「最高です」
「交流戦、中日2-0西武」(2日、ナゴド)
力を振り絞り、プロ初勝利を手繰り寄せた。中日の3年目・若松が6回3安打無失点。直球がほとんど140キロに満たない中、緩い変化球を効果的に駆使した。「粘って投げることができた。本当にうれしい。最高です」と初々しく笑みをこぼした。
福岡・祐誠高からドラフト7位で入団。無名の存在だったが、中日の九州地区担当スカウトの渡辺麿史(たかふみ)さんの目にとまった。しかし「渡辺さんがいなければ、この世界には入っていない」と感謝する恩人は昨年2月に急性白血病で死去した。
お墓参りで誓い、成長の証しとしてどうしても届けたかった1勝。ウイニングボールを手に「早く渡したかった。ありがとうございます」と声高に叫んだ。