オリックス4連敗…監督代わっても貧打線

 「交流戦、巨人2-1オリックス」(2日、東京ド)

 ショック療法を施しても、一度狂った歯車を戻すことは容易ではなかった。2点を追う九回にT-岡田が意地のソロを放つが、反撃もそこまで。オリックス・福良監督代行の初陣は、巨人の前に完敗を喫した。

 「最後まで粘ってくれた。あきらめないというのは、見せられたかなと思う」と福良監督代行。新人・西野を3番に据える新打線で挑んだ戦い。一、三回は2番・安達とのコンビで、ともに1死一、二塁の好機をつくったが中軸が倒れた。

 直後の三回裏に先発・松葉が1点を失うと中盤は打線が沈黙。流れを相手に渡し、重い空気がベンチを支配した。主将・糸井は「勝ちたかった。残念です…」と険しい表情だ。

 九回に一発を放ったT-岡田も「今まで以上に気持ちを持って戦わないと。(本塁打も)勝たなければ意味がない」と話す。森脇監督は「思い切ってやってくれ」と福良監督代行に思いを託したが、結果は今季6度目の4連敗。眼前に、厳しい現実が広がっていた。

 昨オフの右肘手術で出遅れたエース・金子は「応援してくれる方のために、どんなことがあってもやり遂げるのがプロだと思う」と悲壮な決意を口にした。今こそチーム一丸で、この難局を乗り切るしかない。

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