中日から巨人に移籍した井端弘和内野手（３８）が３日、東京都内の球団事務所で入団会見を行った。年俸４５００万円で、背番号は原監督が選択した『２』に決まった。

　さすがに緊張の面持ちだった。「プロ野球に入って今日が一番、緊張している。小さいころからの夢だったんで良かったです」。中日から年俸の大幅減額を提示され、契約がまとまらず退団。だが巨人入りを果たし少年のような笑みを浮かべた。

　宿敵だった巨人の手ごわさは十分、分かっている。「正直、このチームを倒すためにやってきた。強さを少しでも体験できればいい」と語った。

　新天地では正遊撃手の坂本のバックアップ要員、右の代打などの役割を担う。会見に同席した原沢球団代表は「戦力としてはもちろん、若い選手に刺激を与えてくれれば」と期待した。

　１０月に右足首と右肘の手術を受けたが、徐々に回復している。本人は「走り始めました」と明かしており、万全な状態にして開幕に臨む心積もりだ。

　「残り少ない野球人生をここ（巨人）で全うしたい。燃え尽きる？僕はそのつもりでいます」。平然と完全燃焼を誓い、並々ならぬ決意を示した。