阪神・伏見 史上初の関西2球団日本一にトライ 昨季は日本ハムで2位「本当は優勝請負人みたいな感じで行きたかった」

 阪神に新加入した伏見寅威捕手(35)とデイリースポーツ評論家の狩野恵輔氏(43)の「捕手対談」が実現した。経験豊富なベテランは阪神投手陣の特徴や、優勝チームへの移籍の覚悟などを赤裸々に語りつつ、22年にオリックスで経験した日本シリーズ制覇に続き、史上初となる関西2球団での日本一メンバーを目指すことを誓った。

 狩野恵輔氏(以下、狩野)「阪神への移籍はどう受け止めた?」

 伏見寅威(以下、伏見)「びっくりしました」

 狩野「伏見くるんや!って。寅威って名前やからタイガースにくるべきなんだろうなって思ってたから(笑)今年で36(歳)でしょ。タイガースの中でいうと野手トップだよね」

 伏見「トップです。ルーキーの気持ちで入りました(笑)」

 狩野「どう?タイガースの雰囲気は」

 伏見「練習の雰囲気とか結構緊張感があって、意外でした」

 狩野「阪神の投手陣はやっぱりすごい?」

 伏見「意識が高いです。ファイターズもレベルは高かったんですけど、どちらかと言うと、えげつない球を投げたいというピッチャーがそろってました。タイガースは160キロを投げられますみたいなピッチャーは少なくても、ちゃんと考えて投げてるんだなって感じました」

 狩野「今まではドームが本拠地だよね。甲子園がホームになる怖さや不安はある?」

 伏見「ありますね。それ(甲子園)がホームになるってことで。もちろんビジターで屋外は何度も経験しているんですけど、気温の変化、風のあるないはあるので。攻め方も変わってくるかなと思います」

 狩野「優勝したチームのキャッチャーとして補強されて、プレッシャーはあるよね」

 伏見「去年ああいう勝ち方をしたチームに行くのは少しドキッとしますね。普通にやれば強いチームに入っていくってことは、僕が足を引っ張っちゃったらどうしようみたいなところは少しは感じましたけど。でもプロ野球って去年勝ったから今年勝てるってそんな簡単な話ではないって、今まで経験していて思っていて。今年チームがうまくいかなくて苦しんでいる時に、僕が流れを変えられたりとか、持ち直す役割ができたらいいなって。そういう意味ではワクワクしています。自分がどこまでできるのかっていうのでは楽しみですね」

 狩野「ワクワクすることって何になる?」

 伏見「やっぱり一から信頼関係を築かないといけない。受けたことがないピッチャーしかいないので。今まで成功してきたピッチャーがそのままでもつまらない。キャッチャーって人それぞれチョイスが違うから、(投手の新たな一面を)引き出せたらなって」

 -セ・パで日本一のチャンスもある。

 伏見「やる以上は優勝を狙っていますし、本当は優勝請負人みたいな感じで行きたかったんですけど、ファイターズ2位で終わっちゃったので」

 狩野「いや、でもそれでもみんな万年最下位だろって言ったところからぐっと立て直して」

 伏見「あそこで優勝したかったですけど」

 狩野「でもすごかったからね」

 伏見「タイガースで優勝できたら、やっぱり自分としてもうれしいですし、そこは狙っていきたいところですよね」

 狩野「ほんとに優勝請負人って俺ら言うから。それはそうでしょう。オリックスでも優勝してるんだから。関西・関西で(日本一に)なった人なんていないかもしれないね」

 伏見「あー!それはきた」

 狩野「関西の2球団で優勝したら初めてかもしれない。やっちゃえ!やっちゃおう!」

 【関西2球団での日本一経験選手なし】阪神、オリックス(前身は阪急)をはじめ、消滅球団の近鉄や南海といった関西を本拠地とする4球団の中で2球団以上で日本一を経験した選手はこれまでいない。“ニアミス”の例は、85年に阪神で日本一を経験した岡田彰布は94年にオリックスへ移籍して翌95年に現役引退。オリックスは翌96年に77年以来、19年ぶりの日本一を飾っている。また、2球団でのリーグ優勝は、最近では能見篤史が05年に阪神、21~22年にオリックスで経験した。

 ◆伏見 寅威(ふしみ・とらい)1990年5月12日生まれ、35歳。北海道出身。182センチ、89キロ。右投げ右打ち。捕手。東海大付、東海大を経て12年度ドラフト3位でオリックス入団。プロ初出場は13年4月29日・日本ハム戦。21年に自身最多出場91試合でチームのリーグ優勝に貢献。22年オフに国内FA権を行使して日本ハム移籍。25年オフに島本浩也との交換トレードで阪神へ。NPB通算633試合、打率・233、21本塁打、142打点。

 ◆狩野 恵輔(かのう・けいすけ)1982年12月17日生まれ、43歳。群馬県出身。現役時代は右投げ右打ちの捕手・外野手。前橋工から00年度ドラフト3位で阪神入団。04年9月22日・広島戦でプロ初出場。07年4月20日・巨人戦でプロ初安打がサヨナラ打。09年は自己最多127試合に出場。打撃では代打などで勝負強さを発揮。17年現役引退。通算成績は402試合、打率・255、18本塁打、91打点。18年からデイリースポーツ評論家。

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