阪神・大山 森下自慢の花柄裏地スーツ「自己主張激しいっすよね」 「あんまり記憶にない」地元関東でトークショー【一問一答】

 ファンと握手をする大山(左)と森下
 裏地の刺しゅうを披露する森下(撮影・堀内翔)
 記念撮影する(二列目左から)デイリースポーツ・永井常務取締役、森下、大山、サンテレビ・村上アナウンサー(撮影・石井剣太郎)
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 阪神の森下翔太外野手(25)と大山悠輔内野手(30)が7日、東京都江東区の「ホテルイースト21東京」で開催されたデイリースポーツ主催「阪神タイガース祝勝パーティー」に参加した。森下はファンの期待の声に応え、ホームラン王を宣言。大山はガッツポーズを封印し、今季はソフトバンクに敗れた日本シリーズでリベンジを果たすことを意気込んだ。トークショーでの一問一答は以下の通り。

  ◇  ◇

 -大山はパーティーは初参加。

 大山「こんなに人が多いと思っていなくてびっくりしてます」

 -関東でのトークショーは初めて。

 大山「あんまりトークショーをする方ではないので。あんまり記憶にないですね。皆さんに会いに来ました」

 -森下は昨年に続く参加。お客さんも増えた。

 森下「増えてると思いますし、太鼓の音が怖すぎて入場びびるっすね、あれは」

 -地元の茨城県がある関東での開催。

 大山「なかなか茨城県出身の人に会うことないので。特に関西ではなかなかないので。すごくいいところなので皆さんぜひ茨城に来てください」

 -森下というとスーツ。本日のスーツは。

 森下「結構シンプルで来ちゃったんですけど。何回も擦ってんなと思われるの嫌だなと思って。毎回違うスーツではきてます。(内側が)花柄。自分の名前と、自分の打つやつ(イラスト)の刺しゅうが入ってるんで。ちょっとおしゃれとして」

 -大山はどう見ているのか。

 大山「変わってるなと思って」

 森下「変わってます!?」

 大山「僕はこの裏地はできないですね」

 森下「かわいくないですか?」

 大山「自己主張が激しいっすよね」

 -今季はどのようなシーズンだったか。

 大山「チームとしていい雰囲気、流れでできたので。その結果が最速優勝で。すごくうまくいったシーズンだと思います。阪神タイガースの良さがすごく出た一年だったかなと思ってます」

 -昨オフにFA権を行使して残留し、最初のシーズンだった。

 大山「チームとしては優勝したのですごく最高のシーズンでしたけど、個人的には悔しいシーズン(※1)だったなと思う。森下、佐藤輝明を支えて1年間やりたいという思いがあったんですけど、逆に僕が引っ張られたシーズンというか。そこは僕の思ってるシーズンとは違ったので。そこの悔しさはあります」

 -森下は去年のパーティーで打率3割を打てるように、と宣言した。

 森下「恥ずかしい。3割でしたね。(同・275で)達成はできてないです。ご存じの通り。けど、近づいたんでね。ちょっとずつ近づいてるのでまた3割目指してやっていきます」

 -1年間戦ってみて。

 森下「想定の範囲というか、予想してたところで進んだので。オフにやってたことがまず良かったなっていうのと、リーグ優勝を1年目にして、2年目できなかった悔しさがあったので、もう一回優勝したいという思いがあったので、すごくうれしかった1年間でした」

 -お互い印象的だったシーンは。

 大山「いっぱいありすぎるのが悩みですね。森下といえばバッティングがあると思うんですけど、僕が守備の面で印象に残ってるのが、バックホーム(※2)。そこまで全員で粘って、最後の最後にああやってアウトにできるのは、本人はバッティングもそうですけど、守備もすごく意識を高くやってるのは知っていたので。走塁もそうですし、全ての面において考えてやってるなって思って。あのバックホームはチームが救われたワンプレーかなと思います」

 -森下はどうだった。

 森下「4月くらいから筒井コーチにずっと“ゴールデングラブをとります”って約束してたじゃないですけど、言い続けてたんです。絶対とりたいなっていう賞が一つあって、守備の印象が記者投票でもあって大事になってくるところで、そういう思いが守備の中でも強かった。あのプレーは今シーズンのベストプレーかなと思ってます」

 -大山は一塁だからカットに入る場面だった。

 大山「これアウトやなと思って見てました。ボールの勢いがいつもと違ったので」

 森下「ありがとうございます」

 -大山が目標だったのか。

 森下「目印に投げました。その通りです」

 -大山の印象的なプレーは。

 森下「ハマスタのホームラン(※3)ですかね。めっちゃ喜んで声が枯れたの覚えてます」

 大山「ケイ投手に完璧に抑えられて、それまで先発の村上もそうですし、なんとか粘ってこれたところだったので、なんとかしたいなという気持ちもありました。前の選手がつないでくれて。輝明が犠飛ですごい悔しそうな顔して帰ってきたのが忘れられなくて。それをなんとかしたいという気持ちがホームランになったのかなと思います」

 -森下は村上と抱き合って喜んでた。

 森下「たまたま頌樹(村上)さんが隣にいたんで。多分好きでついてきてるんですけど(笑)。声枯らして喜んだのは覚えてます」

 -お互いに普段接していて感じる人柄は。

 大山「赤ちゃんですね。体は大人ですけど、心は赤ちゃん。自分の思った通りに動きたい。ベンチ裏のロッカーが隣なんですけど、打った時はすごいいい雰囲気でいるんですけど、打てなかった時はどうなのかなと。極端ですね。でもそれが短期決戦でいい方向に行くと思うので。でも打てなかった時に声かけたら、話も聞いてくれないんでちょっと悲しいですね」

 森下「(話を聞かないのは)やめた方がいいですね(笑)。先輩の話は聞いた方がいいんで。打てない時はマジ悔しいんで、裏で落ち込みまくってるんですけど。けど隣が大山さんなのでめっちゃ助けられること何回もあったので声かけてもらって。ずっと隣にいてください」

 大山「ちょっと来年から考えます(笑)」

 -大山の素敵なところは。

 森下「変わらないというか、自分は試合中に浮き沈みがすごいけど、大山さんは本当に一定。絶対悔しいけど、それを押し殺す力を持ってるんですよね。自分は意識したらストレスで倒れそうになってしまうぐらい難しいことで。そうやってるのがすごいなと」

 大山「(野球は)10回やったら7回は失敗するスポーツって言われてるので。もちろん悔しいですけど、試合が終わるまでは我慢して次のプレー。でも、悔しいですし、感情を出したいですけど、それができるようになったのはここ最近なので。森下もそういう気持ちもできてくると思いますし。でも、感情の浮き沈みを出すのはいいところではあるので、いいところを残しつつやってほしいです」

 -オフの過ごし方は。

 大山「好きなように。シーズン中はどうしても時間が縛られてしまうので、オフは自分の思ったように動きたいなと思います。でも、その中で野球をしなきゃいけないので。あっという間に11月も12月も終わるので、時間がたつのは早いなと。あっという間に沖縄行ってユニホームを着てるんだろうなと思います」

 森下「今日が最後のイベントになるんで。ここからはやっと本格的に自主トレモードに入れるんで。もう一生練習してますね。練習しないとまずいので」

 -勝負年の理由は。

 森下「いろんなことが重なってるんですけど。自分のやりたいフェーズにやっと入れたんですよね技術的に。来年成績を残すのにおいて、難しい年になるはずなんで。今年は早めの始動じゃないと難しいなと」

 -大山にもそんな年があったか。

 大山「毎年です。毎年毎年やらないといけないと思ってます。危機感は常にあるので」

 -来シーズンへ。

 森下「まず連覇しないといけないと思うので。日本一もしないといけない。1年目して、いい意味でも悪い意味でもファンの皆さんに、日本一のおいしさを知らせてしまったので。期待値が高くなってる分、日本一を目指したいなと。期待に応えたいなと思います」

 ※1…大山は今季、主に5番として141試合出場で打率・264、13本塁打、75打点だった。

 ※2…7月13日・ヤクルト戦(甲子園)。右翼・森下は1点差の九回1死二、三塁で飛球を処理すると、本塁へワンバウンド送球。タッチアップを試みた三走・武岡を本塁でタッチアウトにし、勝利に導いた。

 ※3…8月26日・DeNA戦(横浜)。0-2で迎えた九回に1点をかえし、なお2死一塁。大山が入江から右越えに逆転2ランを放った。

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